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共感というもの

大河ドラマ「光る君へ」を観ています。権力欲が天井を知らない人というのは本当に恐い。最近の経験を踏まえて、目に見えないものへの信仰が人生を左右するんだなと改めて思いました。

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・2月18日(日) 10:00〜 オンラインにて

 

今日は「共感というもの」です。

はじめに

働いていると共感できないことがたくさんあります。

特に、一つの事例を境に、昨日まで同じ立場にあった人と見えるものが変わることがあります。管理職になった途端、見え方が変わるということを経験した人も多いと思います。

その「共感」という厄介な感情をどのように使っていけばいいのか、そのヒントになればと思って、手に取った本が「共感という病」永井陽右著です。

永井さんはNPO法人アクセプトインターナショナルの代表理事です。テロと紛争の解決をミッションに、主にソマリアなどの紛争地において、テロ組織の投稿兵の脱過激化や社会復帰支援等を行っておられます。日本でも非行少年の保護や支援と行っておられ「加害者の救済」をされています。

この社会、特に日本では、加害者は共感されにくい人たちです。その支援をされている方が、共感をどう思っているのか、どう使っているのかヒントを見つけていきたいと思います。

共感って何?

自分と何かしら共通項を持ち、自分より弱いと思える対象とか、自分が体験済み、または疑似体験できる状況下にあり、共感を与えるだけの正当性がある。

共感とは誰かの困難に対してではなく、困難に陥っている自分側の誰かに作用しているといえます。まさに共感は差別主義なのです。

「共感は差別主義」とはインパクトのある言葉ですが、その通りだと思います。

管理職ではない人は管理職のことが分からないことが多いのです。

だから管理職が部下に共感を求めてもうまくいかない傾向があるのはそのためです。

共感の種類

共感の種類を二つに分けています。

・認知的共感

他者の心理状態を推論するなどして、理性的に正確に理解しようとする。

他者の背景や状況、踏まえた理性的なプロセスをたどるものであり、ある程度オンオフを切り替えることができます。

・情動的共感

他者の心理状態を感情的に共有し、同期しようとする。

無意識的に、それこそ情動的に湧き出てしまうのであり、オンオフの切り替えがなかなか難しいものです。

そしてこのように続きます。

この2つの機能がお互いに保管しあっており、単独で動くこともあれば同時に動くこともあり、そうして私たち人間は他者や社会と共存しています。

これはとても分かりやすい区分だなと思いました。

仕事では認知的共感力(他者の心理状態を理性的に理解する)を使う必要があります。

そのスキルをつけるために私が思う必要なことは、①まずは自分の心理状態を理性的に理解する。そして、②他者の共心理状態を聞く(質問する)ことです。

そうやって自分と他者のサンプルを多く取ることで、他者の心理状態を理性的に理解する基礎が出来上がるのかなと思いました。

社会や世界を良くしていくために、感情的にならざるを得ないような出来事がもう起きないようにするために、理性的な姿勢もまだ必要なのだと、紛争と言う憎悪のぶつかり合いのど真ん中で仕事をしていたと思うのです。

共感がもたらす残酷な事実

難民の寄付を募るポスターに使われているのは、小さな子供たちです。目が大きくて潤んでいて無気力だったり、疲れていたり、汚い服を着ています。もしそれが30代の男性の無気力な男性の写真だったらどうでしょう?

どちらの方が寄付が集まりやすいかはもうお分かりかと思います。これが共感マーケティングです。

人間だけではなく動物もそうです。アメリカでよく話題になるのが「ビック・ブラック・ドック」だそうです。大きくて黒い犬は人気がなく引き取り手がなかなか見つからないということがあります。またイギリスでは同じような理由から「黒猫感謝の日」(黒猫は引き取り手が少ない)という日があるのだそうです。人間と同じように、美醜の話はやはり残酷なものです

話は変わって。一般社員と管理職、共感されやすいのはどちらでしょうか?

データをとったことがないので分かりませんがおそらく一般社員だと思います。その理由は一般社員の方が数の上で多いということ、今の現代の流れにおいては基本的に弱いものの味方をすることが多いように感じます。

もちろん、その人のキャラクターもあると思いますが、私が肌感覚として感じることです。

共感への注意点

共感の注意点をまとめてみました。管理職としてというよりも人としてこれらの状態に陥っていないかを確認するといいかなと思います。

・行き過ぎた共感

共感されたいし、共感したい。それはその用法用量が適切であればです。オーバードーズしてしまうと、それこそ共感中毒のような状態になり、いろいろな問題が生まれます。

・美しい共感ほど暴力的になりやすい

共感することはとても大切ですが、気に入らない相手をひたすら叩いたりして連帯をしていく事は、何かしらの課題を解決することができたとしても、ほぼ間違いなく対立や分断を招きます

例えば、外集団への憎悪や嫌悪といった感情です。ネガティブな価値観は、集団で共感を生み、その中での結束を強める要素となります。

まさにつながっていくから、分断していくのです

・当事者の声に同調しすぎることの危険性

当事者の声に同調する事は簡単です。しかしそれだけでは問題をさらに強化してしまったり、さらなる問題を生み出すことだってあります。そして大にして問題解決には当事者以外の第三者が必要なのです。

・誰の発言なのか

意外と盲点なのですが「言っている人がむかつくから断固反対すると」言う心情は極めて一般的です。

最後に

ちょっとまとまりきらないままでしたが、少しでもヒントになれば幸いです。

共感、仕事でも必要だけれど学ぶことがない内容だと思います。

私自身、他者に共感してもらって自分の正しさの担保としていた側面があります。おそらく多くの人にもある部分ではないでしょうか。
他者からの共感に囚われすぎず、でも他者からの共感を必要としながら生きていくのってそのバランスがとても難しいなと思っています。

叶姉妹ぐらいに人生の哲学を持って振り切れればいいのですが笑

ということで、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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