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なぜ、女性管理職は少ないのか

吉田修一さんの「悪人」を読みました。完全な悪人はおらず、完全な善人もいない。みんなが悪人であり、みんなが善人なんだろうなと思いました。

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今日はちょっと真面目に「なぜ、女性管理職は少ないのか」です。

最後に私の考えを書いたので、読みづらかったら途中を飛ばして最後をお読みいただければ思います。

はじめに

「なぜ女性管理職が少ないのか」という巷の話題について、思うところを書いていきます。

令和2年10月に実施された、政府男女共同参画局の研修資料と思われるものを貼っておきます。こちらのP2を元にお話を進めていきます。

https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/modelprogram_r02/1/1-2-3.pdf

これを見ると、女性の就業者も管理職も役員も右肩上がりに増えていっています。
これが経済指標ならどんなにいいかと思うぐらいです笑

2020年時点で各階級に女性の管理職の占める割合

・係長職 18.9%

・課長職 11.4%

・部長職 6.9%

時代背景的な要因

私は1998年に大学を卒業し社会人になりました。
時はちょうど、就職氷河期。第二次ベビーブームで人口は多いのにね。
就職氷河期は1993年〜2005年。(ピークは2000年〜2003年)
現在の年齢でいうと52歳〜40歳。(ピークは45歳〜42歳)

私の会社でもこの期間は男性しか採用していない年代や、全く採用していない年代もあります。
ちなみに、私が入社2年目となる1999年は銀行が合併した年で採用は0でした。
私は早生まれなので、あと3ヶ月生まれるのが遅かったら、今の銀行に入っていないことになります。おー、運命だ。

当時、女性は一般職採用がメイン。結婚、出産をしたらやめる人がほとんどで、役職についている先輩はごく少数。自分が管理職になるなんて想像もできないそんな状態でした。

そういう時代背景があるので、そもそも管理職になる年代で働いている女性が少ないのが一因だと思います。
数が少なければ登用も少なくなるのは当然のことです。

風土的な要因

先ほど書いたように、当時は女性は短大にいって、一般職というルートがまだ根強くありました。これは大半の企業に言えることではないかなと思います。

育ってきた環境も大きいと思います。出席番号は男性が先、女性が後。女性は家庭に入るという前提の教育。

私は弟が2人いて、家の中でも女の子がお手伝いしなさいという環境だったので、知らず知らずのうちにそういう思考に支配されるのは仕方のないことだと思います。

いくら社会が変わっていこうとも、三つ子の魂百まで。
完全に抜け切るのは、教育が男女平等になってきた、今の若い年代の人たちだと思います。今はその過渡期で、男女の意識差がある中で、どのように女性管理職を定着させていくかを考えないといけないと思います。

メンタリティな要因

風土ができたらそこにメンタリティが生まれます。

私達の両親の時代は男性が働き女性が家を守るという方向性で育てられました。

バブルを経て、不況時代に入った頃に就職した私達世代は安定を求め、親世代と同じような考え方になってもやむを得ないと思います。

一方、もう少し上のバブル世代は、私達の世代とは違い、元気でチャレンジングな方が多いような気がしています。あの時代は男にどれだけ貢がせるかが女性がステータスという価値観なのであれば、管理職になりたがる人材は少ないような気がします。

現実的な要因

結婚し、出産し、復帰して両立する。家事は誰がするのか?子育ては?分担はどうするのか?時短を使っても管理職はできるのか?

目先の現実的問題です。そして、これはその個人の価値観によって考え方が違います。

昔に比べて環境は年々良くなっているとはいえ、まだまだ不十分なようです。どこが十分なのかが私には分からないのですし、十分は来ないのと思うので、踏ん張りながら少しづつ変えていくしかないのだろうなと思います。

私としては病児保育を充実させてほしい。

例えば、時短中でも管理職をしたいという意見があるなら、時短を使いながら管理職ができる方法を会社全体として考え、対応していけばいいと思います。最初から全てがうまくいくはずがありません。トライアンドエラーで制度を変えていく、そういう気概を会社が実行していくことが大切だと思いますし、一方、女性の方も冷静、客観的な状態で企業と同調して歩んでいく姿勢が大切だと思います。

意見が通らなくても折れない心を持って欲しいと思います。

一方で、一緒に働く仲間のフォローも必要だと思います。子供を持った女性は守るものがあり強くなりますが、子供を持たない女性はそこまで強くなれません。難しい問題だとは思いますが、その方達にも配慮ができる会社であれば尚嬉しいなと思います。

女性管理職を増やすには

ここまで、私達世代の大半が辿った時代を見てきました。
女性が管理職を目指す要素はあまりありませんでした笑

ただ、管理職が10%ほどいる。いつの時代もマイノリティでチャレンジングな人達がいます。その人たちの10%だと思います。

そしてこれから女性の管理職はマイノリティからマジョリティに変わっていこうとしています。そういう教育も始まってもう10年以上経っています。

これから増えていくことは間違いありません。
30代の方であれば、時代背景的に男女の差が私たちと比べて少ないと思います。その年代だと管理職になる心理的ハードルが私たちより低いと思います。
*私は結構、抵抗しました笑

一足飛びに女性管理職を増やしたい政府に対して、現実は地に足のついた増え方だと思います。

企業の女性管理職登用がどこまで進んでいるかにもよりますが、私は幸いなことに自身の会社で女性の管理職が増えていく様を見てきました。

そこで感じたことです。

一定の期間で一気に女性管理職を増やし、少し落ち着かせ、そしてまた一気に増やして、少し落ち着かせるということを3回ほど繰り返していくのがいいのではないかと思います。

最後に

私がいた会社でも、「サポートはするからと管理職にするだけしておいて、はしごを外された」と言っていたのを聞いたことがあります。

会社側はサポートしているつもりでも、管理職にされた(あえてされたと書きます)側からすると不十分だったんだと思います。ですが、そういう先輩方の頑張りがあって女性管理職が増えていったんだと思います。

そういうマイナスの出来事を恐れず、チャレンジしていくしかないだろうなと思います。

一定の期間で一気に女性管理職を増やし、少し落ち着かせ、そしてまた一気に増やして、少し落ち着かせをいうことを繰り返していく、横のつながりを作りつつみんなで頑張っていければいいのではないかと思います。

仲間がいない場合や、他者のやり方が知りたい場合は是非、私達のコミュニティに入っていただいて意見交換をしてみてください。必ず変化があると思います。

最後は案内でした。

では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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