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対話を拒む人に向けた戦略的対話

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今日は「対話を拒む人に向けた戦略的対話」です。

はじめに

昨日に引き続き「共感という病」永井陽右著より引用して書いていきます。
昨日の記事はこちら↓

 

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今回は戦略的対話というものを紹介します。
「対話なんかしたくない!」という人とどのようにコミュニケーションをとっていくかというお話です。部下との対話の場面でももしかしたら使えるものがあるかもしれません。

対話ができない相手

戦争や武力紛争の終わり方には、一方の勝利や対立は変わらず、紛争強度が低下するなどよりも、対話を通じて紛争解決と平和構築にみんなが一丸となって、積極的に向かっていく方がより本質的な紛争解決とその後の平和構築につながります。まさに対話が大事なのです。しかしそうしたはプロセスがいきなり組むことはできません。その前段階で、実に様々な準備が存在しています。そもそも対話ができない相手には和平合意どころか、和平プロセスすらその現実が極めて難しいのです。

「対話が大切。対話しよう」といっても何もなりません。彼らは対話しないとしているわけです。

そこで戦略的対話と言う手法が取り組む価値があるとされています。和平プロセスの前段階及び最中を意識して構築された手法であり、簡単に言うと理解を目的に行う戦略的な対話といえます。

さて、このようなタフな場面ではなくても、職場で対話を拒まれることはありませんか?自分の意見だけを主張しこちらの話は聞く耳を持たない人です。

なかなかのモンスター社員だと思いますし、早急に退職してもらった方がお互いのためなのですが、万が一、そうした人とコミュニケーションをとらないといけなくなった時に役立つ考え方だなと思います。

それに、こうした場面で使える手法があると知っておくことは自分の安心感にもつながると思うのです。

戦略的対話とネゴシエーションメディエーション

まずは戦略的対話とはどういう目的で行われるのかを知ってみましょう。

理論としては、対話ができない人、対話を拒む人であっても、彼らは彼らでいろいろ考えていて伝えたい意見があるのだと理解します。そして彼ら自身も問題意識を抱えており、そのことに無意識的な介入をすると問題が悪化すると考えるのです。ゆえに、彼らが実際に訴えたい事は何かを理解する目的で戦略的な対応を展開するわけです。そして、そこで得たクリアな理解のもとで、改めて問題解決の策を考えていくのです。

戦略的対話とネゴシエーションメディエーションとの違いの説明を引用します。

・戦略的対話

理解や相互理解、信頼情勢をし、対話を通じて正しい問題解決につながるポジティブな結果をもたらすことを目的にしています。

ネゴシエーション

相互依存的な意思決定のプロセスであり、合意等への決定を導くことを目的としています。基本的に相手と対話できることが前提条件になっています。

メディエーション

アシストがあるネゴシエーションです。メディエーター(仲介者)が場を取り持ったりして、例えばAさんとBさんの対話や議論をファシリテートします。とは言え、決定は当事者に委ねられています。これは和平プロセスそのものといえます。ほとんどの和平プロセスには複数のメディエーターがいることがほとんどです。

ネゴシエーションメディエーションは、相手とそれなりに共通の理解があり、お互いの目指す方向性について、ある程度理性的に対話できることが基本の条件です。

なんとなく違いをわかっていただけたでしょうか?

対話に至らない場合は戦略的対話からスタートする必要があります。

そして対話の準備ができたら第三者を入れたメディテーションに移行するというのもいいと思います。

二者間で話し合いができるのであればネゴシエーションが使えると思います。

例えば、仲の良かった夫婦が離婚問題に発展した時なんかをイメージしたらいいかもしれませんね。対話を拒否された時はまずは戦略的対話をして、離婚に合意してもらえそうだけれど条件面で揉めるなら弁護士を入れて、当事者間である程度話し合いができるならネゴシエーションでいけそうですね。

戦略的対話を成功させるための4つのポイント

文章をアレンジして書いていきます。

1 相手の何をどの程度理解するのか

戦略的対話は目的があります。その目的に即して理解の目標設定します。私たちは対話が大切ということを常識としているからこそ漫然と対話してしまいがちです。目に見えている問題は氷山の一角であったりします。戦略的対話では、深い理解を目的としているので、極めて具体的な目標設定が成功への大きな条件となるのです。

2 相手と同じ次元で思考発言することを意識する

私たちはしばしば相手と別次元で思考・発言しています。話している現実レベル感を意識をして合わせる必要があります。レベルがすれ違ってしまって起きる不理解や対立は和平プロセスでも日常生活でも起きます。
和平プロセスの例をみてみましょう。避難民の帰還を住民の代表たちと話す際に、治安悪化などの問題を想像し、リスクを必死に主張する方がいます。具体的な解決策を一つ一つ出したところで、実はあまりうまくいかないのです。必要な事は、住民の代表者が持っている不安に向き合うことであり、そこを抜かして解決策と言う合意的現実をいきなりぶつけても理解は進まないのです。

3 理解を深めている時が最も緊張や対立が高まるという事前の心構えを持つ

面白いことに理解を深めている時が一番しんどい時だったりします。緊張や対立が高まっている事は悪化しているように見えますが、実はむしろ成功に向かっているタイミングでもあると言うことです。こちらが深く理解しようとする相手の本質的な部分と言うのは何も心地よいものだけではありません。むしろヒリヒリするものだったりします。

4 交渉的な意味合いを持つ戦略的対話の場合、タイミングが熟していることが大切

理論的には相互に受け入れがたい手詰まり状態が双方にある時、各が費用対効果を考え、状況をこれ以上悪くすることはできないと考えるときに、その機は熟すると言われています。お互いがこのままではどうしようもないなと考える時がグッドタイミングと言うわけです。

以上、引用からのまとめは終わりです。

これはとても参考になると思います。
①相手の何を理解しようと対話するのか、
②具体的なことではなく相手の抱えているネガティブな感情に目をむける、
③理解を深めているときはしんどい、
④もう十分に話し合ったよねとある種諦めに向けて動き出す

この4つを意識するだけで、むやみに対話を進めるよりも心が落ち着きそうです。

戦略的対話を進めるテクニックについて

ミクロなテクニックもあります。大きく4つでアクティブリスニング、ルーピング、リフレーミング、クエッショニングです。

・アクティブリスニング

相手を認め、信頼と敬意を築くとともに、相手の感情とその背景を把握する行為です。相手にすべての興味、関心を向け、相手が話してる間、反応を考えないようにして、とにかく理解のために聞くということを意識的にやってみる行為なのです。またその際は相手の話を聞きながら、相手の立場に立ってみることや相手に話すスペースを与えるイメージを持ちながら、ジェスチャーや表情といった非言語的なコミュニケーションも意識することが大切です。

・ルーピング

相手が言ったことを聞き返すことでその理解を確認すると言う行為です。私たちはしばしば自分1人で勝手に理解をして思い込んでしまうところがあり、そうしたズレが大きな対立につながることがあります。相手が言ったことを繰り返して確認する。そして相手が言ったことをパラフレーズして、多角的にも確認してみると言うことを理解が正しいかどうかを確認するわけです。

・リフレーミング

相手が言ったことを別の形で言い直すことでより前向きな形にする行為です。相手が言ったことを中立に偏りなく、ポジティブに別の言葉で言い直すことで解決策につながる形にする掃除をつくります。長期↔️短期、個人的↔️集団的、感情的↔️理論的、一般的↔️個別的などの言い換えもできますが、例えばネガティブなものをポジティブな形不平不満をニーズと言う形に、暴力的な言葉を非暴力的な言葉に立場的なもの興味的なものに言い直すわけです。

・クエッショニング

目的に応じて適切な問いを投げかけ、ここまでで得た理解を元にさらなる対応や問題解決の道筋を作るという行為です。この先に何か具体的なアクションに導いても良いですし、さらに理解を深めるべく対話につなげていくと言うのも可能です。

忘れてはいけない事は目的を達成するために何が必要か何を理解する必要があるのかということです。

こうした戦略的対話は、準備が8割を占めると言われています。とにかく集められる情報は全て集め、理解の先にどのような目的を置くのかを検討し、どのような対話そして問い投げかけるのかを事前に考えるということが成功の秘訣です。対話の中で質問して聞けばいいやではダメなのです戦略的対話に組み込む、参加者内容、文脈プロセスなどを考え、事前に戦略的対話の形式と戦略を練るのです。

これは普通の対話でも使えますね!

私もNLPで勉強したのでルーピングを使ってます。リフレーミングは難しいです。アクティブリスニングは相当意識しないとできないです。クエッショニングはどちらの方向性に導くのかイメージしておかないとなかなか難しいです。

最後に

どうでしたか?部下との1ON1を行う時にはとても参考になりそうです。部下に限らず上司やお客さまにも使えるかもしれませんね。

では、今日はこの辺で。長文をお読みいただきありがとうございました!

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