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ともに力を ーLEAN INー

今日は朝から書いて何度も中断も挟みつつ、やっと書けました。

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今日は「ともに力を ーLEAN INー」です。

はじめに

今日は最終回です。長文です。
10年前、2013年に発売された『LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲』シェリル・サンドバーグを参考に書いていきたいと思います。

シェリル・サンドバーグさんは当時、FacebookのCOOでタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。

この章では、女性は女性とも手を取り合おうという内容がメインです。
そして、シェリルの理想の世界も描かれています。

女性と女性の対立

スタンフォード大学のデボラグルーエンフェルド教授は、

「私たちはお互いの味方になり、手を携え1つの共同体として行動することが必要だ。一人ひとりの力が弱くとも、力を合わせることで、私たちは人口の半分を占める性として真の力を持つことができる」

と語る。当たり前の事のように聞こえるかもしれないが、女性はこれまで常に共同戦線を貼っていたとは言えない。いや、実際には逆のことをしていたという残念な例は少なくない。

先日の講座の意見交換会でも「女性の敵は女性であることがある」という話題が出ました。会社における女性の地位を向上させたいと願う女性と、補佐役のままの方が楽だからそれでいいという女性は利益が対立する傾向があります。そうすると、地位を向上させたいという女性はそうでない女性に攻撃されることになります。

私の完全なる偏見で発言しますが、こういう場合、今のままで良いと願う女性の方に嫌な形で女性性が現れる気がします。

例えば、違う意見の人を攻撃するために仲間を作りたがるとか、地位を向上させたい女性を必要以上に持ち上げることで孤立化させるとか。

過渡期の時期は、対立が出ることは当然なのですが、もともと男性と女性で分かれているところに、女性が対立するということは、単純に考えても4分の1、おそらくそれよりももっと少ない人数で女性の地位向上を進めていくとなると、孤軍奮闘になることは想像に難くありません。

とりわけジェンダー問題に絡む女性の言動は、同性から賛同を得られない傾向が強い。

少し前の世代の話

女性が上を目指す時、立ちはだかる障害の1つが既に上にいる女性だったと言うことがある。これは悲しいことだが、事実である。先行世代の女性はある。1つの組織で高い地位に登れる女性は1人しかいないと思い込む傾向がある。

名ばかりの平等主義がまかり通っていた時代には、女性は連帯して不公平なシステムに立ち向かうのではなく、同じ部屋にいる同性の同僚を競争相手とみなしがちだった。

当時は、男性もみな男性と競争していました。そういう時代だったということもあると思います。そういう時代の女性は男性とも女性とも競争をしていました。

女性と女性が競争する理由は、女性が管理職がつとまるポストが数少ないと思っていたからかもしれません。それに嫉妬していたということもあるかもしれません。ですから大半が時代の波に飲まれたのではないのかなと思います。

なんにしても、こういう考え方は過去のものとなりつつあるということを知っておく必要があります。

女性が同性の同僚に、特に辛口で仕事への熱意、意欲、リーダーシップに異を唱えることも珍しくない。

最近の女性たち

最近の調査では、高い能力を持つ女性は、協調的で73%が同性に手を差し伸べ能力、開発に力を貸していると言う結果が出ている。

互いに助け合う女性が増えれば増えるほど、それは女性全体のためになる。1つの共同体として行動すれば大きな結果を生み出せるからだ。

最近の女性たちは、お互いに協力することができる人が増えているそうです。

私も女性の先輩たちからヒントをもらっていた。ヒントをくれやすい人というのはいるわけで、そういう方に聞いたりしていました。

邪魔をしなくなったという点では昔よりよほどいい環境だと思います。

自分の自慢はできなくても、人の自慢なら上手にできると言う女性の特性を生かしたわけである

働く母と専業主婦

ジェンダー戦争、何かと注目を集めているのは母親戦争だろう。つまり家の外で働く母親大家の中で働く母親の戦争である。それぞれに対する社会的期待が真っ向から対立するため、集団のアイデンティティーをかけた戦いになりやすく、この戦争は泥沼化する。 〜中略〜 ジレンマに悩みながら暮らしているので、つい相手のあら探しをすることになる。

私には子供がいないので本当の感情は分かりません。

ただ、女性管理職を話題にするとき、あの人は結婚している、あの人には子供が○人いるなどど、家族状況を共に話題に出るのが普通でした。そして、あそこは親と同居だからとか、親が見てくれるから自由に働けるんだよという話をしました。

どの角度から話をしても、話し手が若干マウントをとっているように感じることが多かったです。

自分の選択を正しいと思いたいのは誰しも同じこと。だからと言って他人の選択をどうこういう必要はないと思います。でも、そうでもしないと自分の正しさが自分自身に証明されない人が多いのも事実です。

複数の選択肢が存在する場合、全員が同じ選択をする事はまずない。しかし機会コストは必ず存在するのだから、自分の選択に完全に満足している女性はおそらくないだろう。少なくとも私は知らない。その結果、自分とは違う選択をした人に不用意に過剰反応することになりやすい。罪悪感と自信のなさから、自分の決断に疑いを抱き、違う道を選んだ人に不合理な怒りを覚えてしまう。

自分の選択を信じる

女性解放運動は、女性が働くことに罪悪感を感じさせるつもりではなかった。〜中略〜 あの運動が目指したのは私たちを解放することだったはずだ。たんに選択肢を与えるだけでなく、自分が間違っているのではないかと終始悩まずに、その選択をできるようにすることだったはずだ。

女性は結婚、出産と変化するライフステージと共に、自身の働き方も大きく変化します。人によってはそれが環境のせいだと思ってしまうのかなと思います。

もしそう思ったとしても、環境がそうさせることをマイナスに捉えないだけのメンタルは必要だと思います。そうでないと周りに当たり散らしてしまうから。

正直に言うと、ーこれは女性の敵は女性と言われる所以の考え方なのですがー、女性が出産も仕事もと両方手にした瞬間に、働く環境はもっと協力的であるべきだ!と声高に叫ぶことに関して若干の違和感を覚えています。そんなことは予想できたはずです。

覚悟を持ってその環境に入ってのではないの?と思ってしまうこと、少しは会社のことも考える方がいいのではないかな?と思うこと、自分が正しいという主張の仕方に私は品がないと思ってしまうとこともそう思ってしまう要因の一つです。

ただ、一方で、予想ができない人がいなければ声高に叫ぶ人もいないわけで。それはそれで、時代が進まない一因にもなると思います。誰かが遠くに風穴を開けることが時代を先に進めるための方法の一つでもあると思います。

そう考えると世の中には複数の考え方が必要で、その時その時に応じて話し合い、その時のベストを決めていく。また数年が経てば話し合い、その時のベストを決めていく。

気の遠くなることの繰り返しですが、それしか世の中は変わっていかないんだと思います。

自分とは違う選択をした人に非難されていると感じて、心を乱されるようでは私たちはみな負けている。

理想の世界

父親が迎えに来て、母親が働いているのがもっと当たり前になれば、男の子にとっても女の子にとっても選択肢が広がるに違いない。そうなれば、誰もが性別からではなく、一人ひとりの希望や、才能や興味に応じた期待を抱くようになるだろう。

確かに私たちは先行世代の成果に感謝すべきではあるが、現状に満足すべきではない。現状への不満が改革への意欲につながる。私たちは進み続けなければならない

どんな場所でも集団の30%を越えればマイノリティではなくなりマジョリティになると言われています。

今は男性が保育園に送りに行っているのを見かけることも増えましたし、休日にお父さんと子供だけでお出かけしている姿も見る機会が増えました。男性の育休も少しづつ取れるようになってきて、段々とこの理想の世界に近づいてきているのが分かります。

それが理想の社会なのか、そうではないのか、自分自身や世間がどう感じるのかが楽しみです。

この本の目的はここで終わるのではなく、ここから対話を始めることにある

最後に

これでLEAN INの本の取り上げは終わりです。いや〜長かった。完走できてよかったです。私自身、詳細に読み込むことでたくさん勉強させていただきました。お読みいただきありがとうございました。また、別の本を取り上げていきたいと思います。

本書の中にも書かれていましたが、今はまだ「女性リーダー」と言う言葉があります。

私が会社で管理職になった頃はすでに女性の管理職はたくさんおられたので、「女性の」管理職と言われた感じはありませんでした。ただ、支店長になると「女性の」という冠がつきました。

すでに教員や市や県の職員は「女性の」と言う言葉が必要ないのだと思います。そういう環境になれば、私が運営しているこのコミュニティも必要なくなります。

そういう時代が早く来ることを願っています。

話す事は放す事。言える事は癒える事。話して、笑って、怒って、泣いて、喜んで。引っ張るタイプも支えるタイプも、スピーディーな人もスローリーな人もみんな一緒に居て応援し合える場を提供します。

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