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人を動かす物語 その1

森村誠一さんが逝去されました。代表作は「人間の証明」。自分で手に入れた成功や他人からの賞賛、地位や権力は、時として本当に大切なものを見失わせる。その時人は大切なものを見失っていることに気付き、間違いを認められるのか。人間としての良心を持つことの大切さ物語を通して示してくださいました。ご冥福をお祈りします。

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関西で女性管理職のための交流会やります!
〜女性管理職交流会〜
悩みを話してもよし、趣味の話をしてもよし、お話ししましょう〜!
7月30日(日)15:00〜 京都河原町 ふじ寅  残席2

8月19日(土)14:00〜 神戸市内〜芦屋近辺

 

今日は「人を動かす物語 その1」です。

はじめに

7月17日の毎日新聞の記事で面白いものを見つけたのでそれを元に書いて行きます。

「人を動かすナラティブ(物語)」という記事です。

日本でナラティブ研究の第一人者とされる、東京芸術大学名誉教授で社会学者の野口裕二さんがWBCの監督である栗山監督のインタビュー記事を分析されたものでした。

栗山監督は3つの物語を語っているといいます。それぞれ特徴があり、今の時代背景にあった物語の作り方を示してくれています。

では、はじめましょう。

神様の物語

「(9回裏の)ゲッツーで2アウトになって、(エンゼルスのマイク・)トラウト選手が(バッターボックスに)入った瞬間に『勝てるかもしれない、この物語』って思いました。物語ですよね完全に。最後に大谷(翔平選手)対トラウトで試合が決まるっていうのは全世界の夢なはずなので『野球の神様がこう作ってくれたのかな』って思った時に初めて『勝てるかもしれない』って思いました」

優勝後に出演した、テレビ朝日報道ステーションでの発言だそうです。

これを、全知全能の神や宗教的な権威が絶対的な存在だった、前近代的な価値観だといいます。

翔平の物語

「翔平はWBC以上のプレーをこれからどう見せてくれるかということ。例えば、ワールドシリーズダルビッシュ(有)投手と投げ合って、完全試合を達成するとか。彼ならば、想像するたけでわくわくすることをきっと、見せてくれるはずです。まだまだ、大谷翔平の物語は続いていく」

毎日新聞のインタビューの発言だそうです。

個人の自立と成長を讃える、努力と成功といったどこか画一的で近代的な認識だといいます。

共著の物語

「選手の”らしさ”というのは身体的な能力だったり、技術的な能力だったりもありますけど、ベースにあるのは人間だと思うんです。つまり、人なんです。人間力です、その人そのものを生かしてあげるというベースがあれば、何かが生まれると思っている。監督とは”人活かし”だと思っています」

スポーツ情報サイト『「THE DIGEST」に掲載された記事だそうです。

この発言を捉えて、ベースボールジャーナリストの氏原英明氏が「選手の個性を信じ、人柄や辿ってきた道のりも捉えながらともに物語を作り上げる」と指摘しているそうです。

一人一人の個性を持ち寄り、ともに物語を作るという、現代的な物語の形だといいます。

この記事を読んで思ったこと

神様の物語、個人の物語、共著の物語という3つの分類についてはなるほどな〜と思いました。

それぞれ前近代的、近代的、現代的という区分をされていますが、どの時代にもこの3つの物語は同時存在しているのかなと思います。どれか一つが単独で物語を奏でるということは不可能に近いと思います。

その中でそれぞれがどういった役割を果たすのか。

まずは神様の物語から始まるんだと思います。生まれというのは神様の物語に近いような気がしています。そして親により共著の物語が始まります。そして小学生くらいから個人の物語が始まります。

この個人の物語をしっかり作っていかないと、その後に待つ共著の物語には繋がっていかず、そしてその後に待つ神様の物語にはならないのだと思います。

そしてまた、個人の物語に戻る。それがループしていくことが人生なのかなと思います。

こんな感じのイメージです。

神様の物語⇨共著の物語(ここまでは準備段階)

⇨個人の物語(自分の人生が始まります)⇨共著の物語⇨神様の物語(一巡したら次のテーマへ)

⇨個人の物語⇨共著の物語⇨神様の物語⇨ 続く

ただこれが厳密に分かれることはなくて、どの物語が前面に出てくるのかということかなと思います。

音楽でフルートとヴァイオリンとピアノがあって、各々の楽器が主旋律を奏でるタイミングがあり、伴奏に回るタイミングがあり、同時にかき鳴らすタイミングがありというイメージです。

管理職として

まずは自分の物語を奏でながら、部下の物語の共著になるということかなと思います。その人の良さを活かしながらともに紡ぐということ。部下の数だけ共著が必要なので、なかなか大変ですね。

本当にオーケストラの指揮者みたいな感じです。

ただ、オーケストラと違うことは人の個性は楽器のように単純な個性ではないということ。だからこそ、管理職は自分を知って、部下を知って、物語を作っていくことが必要なのかなと思います。

まあ、これは理想論ですね。

最終的には時代背景、会社の状況、みんなの意見を聞きながら、自分で方針を決めて、その方向に指揮を取るしかないのかなと思います。

最後に

自分を物語としてみた時に、今はどうでしょうか?

部下の物語をともに作るとなれば自分の役割はどうでしょうか?

そんなことを考えるきっかけになればいいなと思います。

そして、その根底には「人間の証明」のような人の良心を流すことを忘れずに

では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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