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画一的集団の死角 ー多様性の科学ー

先送りしようと決めた途端、朝からブログを書けるようになる。なんでしょうね〜。

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今日は「画一的集団の死角 ー多様性の科学ー」です。

はじめに

今日からはマシュー・サイド著「多様性の科学」の参考に記事を書いていきたいなと思います。2021年6月第一版の本です。

組織を作る上で役に立つ内容なのではないかな〜と勝手に想像しております。

副題は「画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」です。

では早速、見ていきましょう。

CAIの死角

最初に本書は2001年9月11日に起きたアメリカテロ事件を取り上げています。なぜ、世界最高峰であると言われているCIAは、テロが起きる可能性をあらゆる機関から指摘されながらも、テロを未然に防ぐことができなかったのかというお話です。

本書では、CIAに「画一的である」という死角があったからだといっています。

CIAの採用基準は①大学進学適性試験形式で候補者の知性を問うもの。②心理分析で精神状態を見極めるものだったそうです。両方ともの試験で輝かしい成績を収めないといけないそうで、ある年の合格は2万人に1人。厳選された最高の人材しか採用されません。

その結果、白人、男性、アングロサクソン系、プロテスタント。ほとんどが同じ特徴を持っていたそうです。1947年から2001年まで画一的な人材だったとのこと。

そこに警鐘を鳴らしていた人は何人もいたそうですが、「能力を最優先して人員を採用しなければ、国家の安全を脅かすことになる」と考えていたようですし、「能力の高さと多様性は両立しない」という考え方が主流だったそうです。

前置きが長くなりました。

その結果、ムスリムがどういう宗教観を持っていて、洞穴に立て篭もる(*預言者ムハンマドを象徴している)ことがどういう意味を持つのかを全く理解していなかったと言います。

その結果、誤った認識を持つことになり、見下し、危機感を欠如させたと言います。

アメリカ人と日本人の違いが分かる面白い実験

2001年、ミシガン大学の心理学者の研究があります。

2つのグループに分け、水中の様子を書いたアニメーションを見せて、その後に被験者に何が見えたかという質問をしました。2つのグループの分け方は1つはアメリカ人、もう一つは日本人です。

アメリカ人は「大きな魚が三匹、左に向かって泳いでいました。」と魚について語り、

日本人は「川のような流れがあって、水は緑色でした。そういえば、魚が三匹、左の方へ泳いで行きました」と語ったそうです。

同じアニメーションを見ていても全く違うものがアウトプットされています。アメリカ人は中心にある「もの」に重点を置き、日本人は「背景」に着目する傾向があることが分かります。

違う見方をするもの同士が協力し合えば、一人の時よりも多くの発見を得られるということを示唆しています。

異質なものを入れることによる効果

アメリカのコロンビア・ビジネス・スクールの研究で、複数の殺人事件を解決するという課題を行いました。

グループの分け方は、半数は4人の友人で構成され、残りの半数は3人の友人とまったくの他人1人(社会的背景も視点も異なる人)で構成されました。

結果は、

・友人ばかりのグループは54%

・他人を含めたグループの正解率は75%

・ちなみに個人での正解率は44%

でした。そしてもう一つ興味深いことがあり、それは話し合いの過程がまったく異なっていたそうです。

友人ばかりのグループは気持ちよく話し合いができ、正解率が低かったが自分たちの答えにかなりの自信を持っていました。

他人を含めたグループは大変だったと感じていたそうです。多角的な視点でさまざまな議論がなされ、反対意見も多く出たそうです。その結果、正解率は高かったったものの、自分たちの答えに自信を持っていませんでした。

思うこと

この本は自体が多様性を推進するものだから、多様性の方が優れているというデータを考えの起点にするのは当然としてです。

異なる意見というのはストレスがかかるけれどとても大切であり有益なことなんだなと改めて実感しました。

異なる意見はストレスがかかりますよね。やっと決まったかなと思った時に違う意見が出てきたり。それでも、一つ一つ丁寧に検証していくというのは、大きな方針を決める時にはとても重要になってくるんだなと思います。

だからこそ、空気を読まずに(もしくは空気を読みながらも言い方を工夫して)自分の意見を伝えることは大切だなと思いました。

管理職は権限を持ち決められる立場にあり、なおかつ時間がないという中で、違う意見に耳を傾けるということは非常にストレスのかかることだとは思います。ですが、大きな方針策定の前にはみんなの意見を聞くこという姿勢を忘れずにいたいなと思いました。

最後に

『私たちの女性管理職のためのコミュニティは、「女性、サラリーマン、管理職」と画一的なものになっていて、「ピア・サポート(Peer Support 同じような立場、境遇、経験の人々がお互いに支え合う)」コミュニティになっています。

そのピア・サポートの中でも、なるべく多様性を図りたいと思っているので、サポーターの背景が異なることに強みを持っていると思っています。』

お〜!しっかりと言語化できました!!

ロゴマークを作る時なんかも、メンバー4人から忌憚のない意見をいただき、8回も修正を依頼して作成したマークで、みんな本当に気に入っています。

こういう時に、多様な意見を取り入れれば良いものになっていくのかもしれないな〜と思いました。本当に時間はかかりましたが。

では、今日はこの辺で。最後までお読みいただきいありがとうございました!

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