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クローン対反逆者 ー多様性の科学ー

昨日、仕事の後、ジェンダーバイアスの講座をしてきたので帰宅が遅くなり、ブログを無断欠席しました。すいません。気を取り直して!!

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今日は「クローン対反逆者 ー多様性の科学ー」です。

はじめに

前回に引き続き、マシュー・サイド著「多様性の科学」の参考に記事を書いていきたいなと思います。2021年6月第一版の本です。

組織を作る上で役に立つ内容なのではないかな〜と勝手に想像しております。

副題は「画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」です。

では早速、見ていきましょう。

反逆者のアイデア

反逆者というワードはとてもキャッチーに使われていますが、実際は反逆者でなく、それぞれに自分の意見を持つ人だという感じだと思って読み進めてください。

最初のエピソードは、イングランドのサッカーを強くする取り組みについてです。
サッカーを強くするために集められたのは、サッカーとは全く関係ない、さまざまな専門家たちだったそうです。ラグビーの指導者だったり、教育者だったり、陸軍士官だったり。経歴の異なる指導者たちからさまざまなアイデアが出たそうです。

これは、サッカーの指導者だけでは導き出せなかったことだと言います。なぜなら同じような指導法で同じような思考だからです。こうなると、同調し合うばかりで潜在的にあった固定観念をより強固にしてしまう。これにより賢者の集団が愚者の集団になってしまうと言います。

反逆者の意見が却下されることが多かったり、議論がギクシャクするような場面もあったそうです。それでもサッカーの専門家たちが見過ごしていたことを指摘することもあり、新しい意見を取り入れ変化をつけることは大切だと言います。

類は友を呼ぶことは盲目的になりやすい

個人個人はどれだけ頭脳明晰でも同じ背景を持つものばかりで意思決定数段を形成すると盲目になりやすい

同じ考え方の人と一緒にいると楽です。そしてとっても盛り上がるので、その意見が正解であると思ってしまいます

コロナ禍の時のお話です。私が農業コミュニティで活動した翌日に銀行員として働くことがあった時のこと。そこには全く別の組織がありました。

農業の方はマスクをつけない方がいいというコミュニティで、銀行はマスクをつけるのが当たり前のコミュニティでした。それぞれがそれぞれの論理でマスクをつけない方がいい、マスクをつける方がいいと思っていました。

類は友を呼んでいたんです。
農業は自然と共に共存するので自然の方がいいと思っていて、
銀行は社会的な目もあり、無駄なリスクは取らない方が多いので、やはりマスクをつけるということになりがちだと思います。

そこには全く相容れない理論が存在していました。

それぞれの組織で難しい出来事が起こり、その対策をしないといけないとなった時、農業コミュニティの方はとても決まりがゆるく、問題は結局先送りされ解決できず、仕方ないで済まされたりします。一方、銀行の方では論理的な手順を踏んで解決には至り、改善策も提示されその後の取り扱いが厳しくなる傾向があります。

集団はクローン化する

銀行がせっかくやとっは素晴らしい新卒の行員たちーそれぞれ違った背景を持ち、さまざまなアイデアにあふれた若者たちーは組織文化に「適応」しようと次第に型にはまっていったという。そんな変化を見るのはつらい、と彼女は肩を落とした。みんな初めは独自の視点や意見を持っていたのに、彼らの声は少しずつ聞こえなくなっていった。組織に「認められた考え方」に合わない声はかき消されていったのだ。

集団は本質的にクローン化する傾向が備わっている。       

これは、誰しも経験があるのではないでしょうか?

クローン化できなければ、その組織を去るという選択肢しか残らないという感じでしょうか。そうして集団はもっとクローン化が進むんですね。

そう考えると、恐ろしいような居心地がいいような、よく分からない感覚になります。

多様性があると選択肢が増える

さて質問です。

10人が一人10個ずつアイデアを出せばいくつになると思いますか?

非常に簡単です。100個です。ですが、重複している意見をまとめていくとどうなると思いますか?

よく似た思考の人たちの集まりだと例えば20個になり、多様性をもつ集まりだと例えば50個になるとします。

そうすると、50個の意見がある方が議論は大変ですが多面的に物事が見られるというメリットがあります。

難しい問題であればあるほど、多くの側面から物事を考える必要があるので、多様性が必要になってくると言います。

少数派の意見は重要だ。集団の視野を広げて発想を刺激する。たとえ意見そのものが間違っていても、新たなアイデアを生むきっかけとなり、結果的に質の高い解決策を導き出せる。

たった一人の意見でも、それをきっかけに議論をすることで思考が深まりますし、その結果答えが変わらなかったとしても、複数の視点から議論をしたという実績が残ります。この実績が大切ではないかと思うのです。

多様性には根拠がある

多様性は高い集団知を生む要因となるが、それには根拠が必要だ。対処する問題と密接に関連し、かつ相乗効果を生み出す視点をもっと人々を見つけることが鍵になる。

多様性と言っても、どんな多様性を作るのかが大切だと本書は言っています。

銀行員の中から職場が違う人たちを集めたところで、みんな銀行員です。そう突飛な意見が出るとは思えません。

どんな多様性を作れば、「複数の視点から物事を捉えることができるのか」そういう考え方で、多様性のある集団を作ることが良いと書かれています。

最後に

複雑で多次元的な問題を解決するためには認知的多様性が欠かせない

単純な問題は多様性がなくてもさほど影響はないようですが、複雑な問題ほど多様性が必要だそうです。ですが、どれが単純な問題かなんて私には分からないです。

ただ、多くの人に影響が出るようなことは、たくさんの人の意見を聞くようにしたいなと思いました。

それに、自分の意見がみんなの意見と違っても、却下されても自分の意見を発信することは大切なことなんだなと思います。逆の立場でも然り。

少数意見に耳を傾け検討すると言うことにチャレンジしていきたいと思います。

では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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