今日は雑談です。
昨日参加した「交野(かたの)女子学院」のスタディツアーの感想を書きます。
交野女子学院とは女の子のための少年院です。興味のある方だけお読みください。
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今日は「加害者は被害者でもある 〜交野女子学院スタディツアーに参加して〜」です。
はじめに
女子の少年院である「交野女子学院スタディツアー」に参加しました。
私の生まれ育った地域が下町で工場が多く、中学時代の同級生にもヤンチャな子が多くいました。私は真面目な生徒でしたが、それは絶対にあっち側にはいかないと決めたからです。でもいってしまった子もいる。それにはどんな体験があったのか、何を思っていたのか、わたしたちにどんな違いがあったのか、そういうことを知りたいと思い参加を決めました。
私の中学時代と少し振り返ると・・・
・1年生の時に同じクラスで仲の良かった5人組の一人のAさん。お弁当も一緒に食べていました。元気いっぱい明るくて可愛い女の子で、光源氏のコンサートに行って(時代笑)声を枯らして投稿してきたこともありました。2年生になった頃でしょうか。化粧が派手になり、学校にあまり来なくなっていたそうです。(クラスが分かれたから詳しくは分かりませんが)私が見かけた時は体操服を着て先生と話していましたが、彼女が呂律が回らない状態で一方的に私生活について話していました。おそらくシンナーを吸ってラリっていたのだと思います。私は横目でチラッと見て通り過ぎました。
自業自得というにはあまりにも残念だなと思いました。
・部活の同級生の女の子のBさん話です。1年生の時は走るのが速く、すぐにリレーメンバーに抜擢されるなど期待されていたのですが、1年生の後半ぐらいから部活に来なくなり、学校にもきていないようでした。彼女はが2年の2学期に突然転校しました。素行が悪かった事がきっかけだと思います。彼女は新しい学校でやり直しを図ったのでしょう。2年生の秋の大会で遭遇して話しかけてきてくれました。私の方が競技の時間が長くなり、彼女が先に帰ることになり一言声をかけてくれた時の遠慮がちな寂しそうな笑顔を今も覚えています。私から彼女とは話すことが何もないというオーラが出ていたのかもしれません。1
年生のまだ仲良かった時に友だち数名と彼女の家には一度遊びに行ったことがありますが、家庭環境は良いものではないなと子供心に思った記憶があります。
私のとても仲の良かった友人が、Bさんと仲良くしていたのですが(だから私も家に行ったことがある)、誰かが「Bさんとはもう付き合わない方がいい」と友人に忠告していたことを覚えています。友人はそれぐらいでは縁を切るようなタイプではないのですが、仕方ない部分もあったのでしょう。求める世界が違いすぎて疎遠になったようでした。友人は怒りながらも寂しそうでした。
ちょっと長く書きすぎました。その他にも思うところはたくさんありました。
秋口に児童自立支援施設(少年院から出院した子たちがお世話になる施設)に訪問したことも女子学院に関心を持った出来事の一つでした。
矯正教育施設
今回のスタディツアーは職員の方のお話を聞き、施設を見学するというものでした。
少年院は矯正教育施設で、在院者の特性に応じた適切な矯正教育を実施して、円滑な社会復帰、社会内処遇への移行のため、住居、就業先その他の生活環境の調整等を行なっています。
入所されている方の年齢は12歳から23歳までの方です。
それぞれ特性に応じた14個のプログラムがあり、中学生は義務教育が受けられますし、認知能力に制約がある方も特性に見合ったプログラムを受けられます。また高卒認定を取ることもできますし、介護職員の資格も取ることができます。
矯正教育施設ということで、刑期は決まっておらず、概ね6ヶ月〜1年ぐらいで出院するそうです。入院した瞬間から出院のことを考え、教育を行なっていくと言っていました。
入院者1人につき1人が担任となり、寄り添いサポートしておられます。現在32人の入所者を58名(施設長から事務の方まで含む)の職員で24時間365日見ておられます。また出院後のサポートとして電話対応も行なっておられます。
季節毎のイベントも開催しておられ、バレーボール大会は年2回開催されるそうです。そこでは負けたことに対して涙を流して悔しがったりするそうです。職員の方のお話だとそのようなイベントに参加する経験が少ない子が多いとおっしゃっていました。
どんな子たちが入っているのか
・本当に普通の子。しっかり話を聞くし、授業中に騒いだりはしない。(高校の勉強を教えに行っておられる方の談話)
・虐待経験のある子が多い。やる気のない子もいる。個別面談(カウンセリングに近いと思います)を通してしっかりと話を聞いていく。諦めずに接していけば少しづつ薄皮が剥がれていくように過去に向き合い、現在を受け入れ、未来を見れるようになるそうです。
・発達障害等認知機能の制限がある子の入院が増えている。もともと障害者手帳を持っておらず、入院してから取得に至る子も多い。
出院後について
身近で安心で安定しているところに戻るのが一番良いという視点から出院先を探すそうです。
基本的に入院者と保護者双方の希望を聞くそうですが、客観的に見て相応しくないと思えば、違うところを探すこともあるそうです。
親元に戻る子もいれば、施設に入る子、雇用主の元に行く子もいます。ちなみに親元以外が身許引受になる子は約30%です。
何には退路を経って新しい土地でやり直す方もいるそうですが、それはそれで難しいところもあるそうです。もし雇用先が合わなければ、知らない土地、知らない人の中で、1から関係性を築くことが難しく、昔の仲間を頼るようになってしまうとか。
交友関係を変えることは大切ですが、SNS等が発達しているので無理に切ることはできず、難しいそうです。
感想
施設は40年前に建ったものだそうですが、とても綺麗に使われていました。
矯正教育施設なので、監視や制限があるのは当然なのですが、その中に、できる限りの配慮がなされているなという印象でした。中学生もいるので、学校のような教室があったり、廊下にみんなが作ったものが置いてあったりとぱっと見は普通の古い校舎のような感じでした。
整えられた規律をかんじさせる空気感ではあるものの、所々に優しい空気が流れているのが印象的です。職員の方たちが子どもたちを信じて接している表れではないかと思います。
非行に走って、少年院に入った彼女たちのその後は一筋縄ではいかないと思います。
それでも出院後に彼女たちが見る世の中が優しい世界であればいいなと思います。
最後に
もし生まれ育った家庭環境が違ったら、友だちが違っていたら、私も同じ道を辿っていたかもしれません。何が私たちを分けているのかは考えても答えは出ません。
彼女たちも元は被害者です。そう思うとやるせなくなります。
少年院に入っていたという秘密というか罪悪感を抱えたまま、出院ししっかりと生活が送れる人なんてそうそういません。出院後も引き続きサポートが必要です。そういう子どもたちをサポートするNPO法人もあります。
もし、ご興味がございましたら、こちらをご覧ください。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!!
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