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それは部下の個性で、なんともできないことを認める

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今日は「それは部下の個性で、なんともできないことを認める」です。

 

はじめに

管理職の方とお話ししている時に、「誰にも解けない難問にチャレンジされているな」と思うことがあります。

というか、世の中の問題はほとんど解けないのです。それを解こうとしている真面目な女性が多いなと印象を持ちました。

今日はそんなお話を書いてみたいと思います。

できない部下をなんとかしようとする上司

どこの企業も人員が減っているという話を聞きます。大手企業の花形部署ならいざ知らず、そうでない場合は仕事ができない部下が一人や二人はいると思っています。

「仕事ができない」のレベルがいろいろありますが、話が通じにくく、どこの部署でも置いておけないから今の部署にきたという部下がいるとします。

女性管理職で親切な人ほど、その部下がなんとか一人前として見せられるようにその方がサポートしているという話を聞きます。

及第点ではないものを、女性管理職が裏でサポートすることで及第点に見せているという感じです。

できない部下をできるように見せた結果

そういう時は往々にして、女性管理職の方が自分の余白➕オーバーワークをしてサポートをしておられます。

どこに行っても✖️がつく部下を、なんとかしてあげようという思いで、自分が泥を被ればいいやと思ってのサポートすることは、はじめはいいのですが、そのうち泥を被りすぎて溺れる寸前まで追い込まれたり、溺れていることに気がついていないという事態に追い込まれます。

そういう時はこんな感じになっています。

・管理職本人:この部下を私が見捨てたらどこにも行くところがなくなるからかわいそう。今までも面倒を見れたんだから私なら頑張れるはず(客観的に見れておらず、根性論で突き進む)

・部下:この人は今までの人と違うので、なんとかしてくれるに違いない(悪い意味での他力本願。本人はしっかり仕事をしているつもりなので裏切られたと思った時は怖い)

・本部や上司:どこにも持っていけないのでそっちでなんとかして。今までなんとかしてたんだからなんとかなるでしょ。

管理職は自分がやらなきゃと思っていて、本人や本部・上司は管理職にしか任せられないと思っている。もう溺れているのに一旦作ったこの図式から抜け出せないようになっています。

ここまで嵌る人がここから抜け出すのは至難の業です。客観的に見れる管理職ならそもそもここまで深く嵌まりません。

なんともできないことを認める

私の経験は部下ではなく後輩ですが、本当に話が噛み合わない後輩がいました。人間的にはいい子なのですが、仕事の話になると全く論理的思考が使えない状態になっていたんだろうなと思います。

本人は説明を理解しているというので、続きを説明をするのですが、やらせてみたら全く分かっていないのです。質問しても応えられない。で、説明を理解しているかと尋ねたら理解しているというのです。無限ループでした。

私は3ヶ月ぐらいで無理となり、半年ぐらいで匙を投げました。

私は彼女が配属されて1年で転勤になり、その後輩も私の1ヶ月後に転勤することになりました。私の後任で約1ヶ月その後輩を一緒に働いた方が「もうちょっと教えたらなんとかなったかも」と言ったそうです。それを同僚から聞いてその同僚が「なんとかできたんですかね〜?」と言ったのを聞きました。

1年間教えて入社2ヶ月目ぐらいの子がやるような仕事しかできない人を教えたところで「なんとかなる」レベルに持っていけるのは5年かかると思います。そこまで根気強く指導できるような組織ではない私は思いました。

 

このことから分かるように、できない人でも「なんとかしてあげたい」と思う人が多いのです。そりゃあ、5年かけてもいいんならなんとかなるかもしれません。ですが、それまでは1年目の新人を教えるのと同じような手間がかかると思っていいのです。

そんなことは会社で働いていると不可能に近いです。

仕事における論理的思考を持っていないというのはその部下の個性で私たちにはなんともできないということを知るべきです。

あまり使いたくない言葉ですが「発達障害」気味なんだと思います。そういう診断が出れば諦めもつくんだと思いますが、ほとんどの方がそういう診断がなく、発達障害気味という類推しかないので、なんとかしようとしてしまうのです。

 

客観的にその人の能力を判断することはとても難しいことです。決めつけが入っていないかと不安になることもあります。ですが、何かがおかしいと思うその感覚は間違っていないと思います。

そう思った時は誰かに相談して、対応を共に考えて行くということが大切だと思います。

最後に

なんとかしてあげたいという気持ちは本当によくわかりますし、部下の方もできればその部署に残りたいと思っていることもあります。

ですが、冷静になって考えて欲しいのです。その人を一人助けることで周りを大変にしていないか、自分がその人を一人前にする(助ける)ことに執着していないか。

私も知らず知らずのうちにそんな罠にハマっていたことがあることを思い出しました。

自分ではなかなか気づけず、他の人の方がよく分かるものです。自分のペースが崩れ出したらおかしいなと思ってもらえたら嬉しいです。

では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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