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部下からの自分視点の要求をどのように受け入れるか

今日は県議会議員の選挙でした。本当に情けないのですが、誰が立候補しているのかを当日に知るという。会社でも政治の話ができる国になればいいなと思います。

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今日は前回の続き、「部下からの自分視点の要求をどのように受け入れるか」です。

前回「 自分視点と他者視点」

おさらい

自分視点が自分から見た視点で、他者視点は他者の目線(同僚の視点、上司の視点、経営者の視点、取引先の視点等々)の視点です。

他者視点は種類が(過去や未来も含めて)無限大にあるので、どの視点から見るのかというのもとても大切なことだと思います。

視点の違いからの要求の違い

自分視点しか持っていない人の要求は自分勝手になりがちです。

一方で、他者視点も持てている人の要求はこちらが受け入れやすいことが多いです。

例えば

自分視点:メンバーと調整が必要な休暇申請も調整をせず「〇〇に休みます」
他者視点:「〇〇さんと調整がついたのでこの日休みます」

自分視点:執務室を綺麗にするという掃除を「掃除は嫌だからやりません」
他者視点:掃除は好きじゃないけれど、自分が使う所を綺麗にするのは当然だし、綺麗になると気持ちがいいから掃除をする

自分視点:「〇〇さんが仕事を教えてくれません」
他者視点:「〇〇さんは今忙しそうだからやり方は後で聞こう」

私は過去に他者視点の提案は受け入れてきましたが、自分視点の提案には、「〇〇という考え方もあるんじゃない?」と返事することが多かったような気がします。

そして心の奥では、この人、仕事なのにワガママだな。断る方も嫌なんだから、自分のことしか考えない要求をしないでほしいなと無意識的に思っていました。

でも、ここが運命の分かれ道。
正当性があれば良いマネジメントかというとそうでもないのです。

視点から見る感情の違い

自分視点の意見にはその方の感情がベッタリとくっついています。

他人視点の意見は感情がやや薄れています。

自分視点の意見を疎かにすることは、その人の感情を無視することになります。そうすると「冷たい人」と言われたりします。
逆に自分視点の提案を受け入れすぎると他の部下から「あの人何にも分かってない」と言われることになります。

だからこの匙加減が難しいと思います。

どんな対処方法があるの?

自分視点の意見の対応方法を見てみましょう。

即答せずに、相手の意見をとにかく聞く。そして〇〇と検討するねと言う。
 ポイントは一人の意見で判断しない、時間を置く。

受け入れられるものは受け入れる。
 ポイントは断る時を作る。今回だけならその旨を説明するもよし。

説明を聞いた後、きっちりと断って、相手の感情に関与しない。
 そのうち落ち着くのをまつ。

第三案を提案する。

体験談(保留から断り)

私が支店長だった頃のお話をします。
不要な方はビュンっと飛ばして下さい。

お昼休み、食堂でご飯を食べていた時、部下のJさんに話しかけられました。

「支店長、連続休暇を1日ずらして○月○日に休みが欲しいんですけど」

Jさんは仕事はしっかりやってくれるのですが、結構要求が自分視点の人でした。その自分視点の要求を聞いてくれないと批判を内に秘め、被害者的に話すタイプ。

休暇の管理は課長が行っていて、私にしてくることなんてないのにどうしたんだろう?これは何か裏があるに違いない、と私の危機管理能力が発動します。Jさんは続けます。

「家族旅行でハワイから帰ってきた翌日で、疲れもあるし片付けもしたいから。」

私は用心深く尋ねます。

「その日は他にお休みの人がいるの?」

「Aさんが連続休暇で」

「Aさんは係が違うから大大大かな?パートさんは?」

「Bさんはお休みで」

「そっかそっか。他はみんないるのかな?」

「Cさんは研修でいないんです」

AさんとBさんとCさんがいないのであればJさんの休みは難しい。銀行で窓口を開けないといけない以上、最低限の人数は必要だ。

「あー、それは……難しいねぇ」

「はい……」

「課長はなんて言ってるの?」

「出てきて欲しいと言われてます」

課長はとてもしっかりしていて、その辺りは抜かりなく調整してくれています。課長にダメだと言われたから私に言ってきたんだなと言う事が分かりました。

「休みは変更してもいいから出してって言われたので……」

Jさんが言う。年間の予定を立てるために年度はじめに予定を出してもらうのであるが、変更可能だと言うのは休暇が重なっていないところへの変更可能だと言う事であって、重なっているところには流石に無理。長年、銀行で働いているので分かっているはずなのに。

「無理だと思うけれど、一度、課長と話してみるわ」

そう言ってこの会話を終えました。

私と課長が話しても結論が変わるわけではなく、やっぱり無理だったと言う他はないのだけれど、この方の場合は一旦保留で預かりました。

翌日、やはり出てきて欲しいと言う事を伝え、機内での体の休め方と片付けのスムーズなやり方をお伝えするなど側面支援に切り替えました。

まとめ

自分視点の方は行動に感情がべったりとくっついてます。それを知ることが大切。

STEP1

その上で相手の感情をどう扱うか決めてください。

・相手に寄り添う

・こちらは感知せず相手に任せる

STEP2

その上で対応を検討します。

・一旦保留し他者と相談

・受け入れる

・断る

・第三案の提示

最後に

自分の感情すら扱えないのに部下の感情を扱うなんて至難の業

私は自分自身が感情を計算に入れず動けたので、部下の感情に寄り添うのは苦手でした。どうしても正論で言っちゃおうとする。

そうしすぎると火傷するので気をつけて下さい笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

話す事は放す事。言える事は癒える事。話して、笑って、怒って、泣いて、喜んで。引っ張るタイプも支えるタイプも、スピーディーな人もスローリーな人もみんな一緒に居て応援し合える場を提供します。

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