6月6日に大学生にお金の講義をする予定で、その資料を作成中です。言いたいことが多すぎて何を伝えようか悩みます。
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今日は「モチベーションを学ぶ、イソップ寓話「3人のレンガ職人の話」」です。
はじめに
2年ほど前に、大学生向けの講義でモチベーションのお話をしました。
その時の話をアレンジしてお届けします。
イソップ寓話はすごいパンチ力です。
イソップ寓話 3人のレンガ職人の話
イソップ寓話の「3人のレンガ職人の話」をご存知でしょうか?
簡単に説明します。
『昔ある所に、一人の旅人がいました。ここは中世のとあるヨーロッパの町です。旅人が街を歩いていると、汗をたらたらを流しながら、重たいレンガを運んでは積み、運んでは積みを繰り返している3人のレンガ職人に出会いました。
そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねました。
すると、3人のレンガ職人は次のように答えました。
1人目は、「そんなこと見ればわかるだろう。親方の命令で レンガを積んでいるんだよ。暑くて大変だからもういい加減懲り懲りだよ」と答えました。
2人目は「レンガを積んで壁を作っているんだ。この仕事は大変だけど、お給料がいいからやっているのさ」と答えました。
3人目は「レンガを積んで、後世に残る大聖堂を造っているんだ。こんな仕事につけてとても光栄だよ」と答えました。』
↑ここまでです。聞いたことはありましたか?
3人ともレンガを積んでいると言うことには変わりありません。仕事の内容や役割も同じなので、賃金もほとんど変わりません。ですが、動機が全く違います。
1人目はただの作業です。
2人目はお金を稼ぐために働いています。
3人目は明確な目的意識をもち、使命を感じていました。
同じことをしていても、心の中はこんなにも違う。その違いは月日が経つほどに大きな違いにつながっていきます。
このお話の10年後
実は、この物語には続きがあります。
『10年後のお話です。旅人はあの時と同じ場所を訪れました。
1人目は10年前と同じように文句を言いながらレンガを積んでいました。
2人目はレンガ積みよりお給料のいい仕事につきました。危険が伴う教会の屋根の上で仕事をしていました。
3人目は建築現場の監督として多くの職人を育て、出来上がった大聖堂には彼の名前がつけられていました。
めでたし、めでたし』
動機の違いがここまでの差になるんですね〜。
いや〜すごいですね。
どうせ働くなら三人目の男を目指したいものですね!!
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うっそピョーン!!
あなた、騙されましたね笑
実はこんなイソップ寓話はありません。ですが「イソップ寓話 3人のレンガ職人」と検索するとたくさんの記事が載っています。
この物語は経営の神様と呼ばれるピーター・ドラッガーが書いた「3人の石工」から着想を得た作り話だと思われています。ちなみにドラッガーの「マネジメント」に出てくる話はこうです。
『仕事をしている3人の石工に「何をしているのか?」と問いかけたところ、
それぞれの答えは次の通りでした。
1人目 「カネを稼いでいるんだよ」
2人目 「国一番の石切職人になるために、技術を磨いているのです」
3人目 「私は、村人の皆さんの憩いの場所となる、教会を建築しているのです」』
ドラッガーの質問は「この3人のうち、マネジメント資質があるのは誰か」でした。
回答はこうです。
1人目は仕事を生活の糧として捉えており、マネジメント資質を備えていません。このタイプはお金のためなら簡単に転職してしまう可能性が高いです。
2人目は高い技術力を発揮しており、専門職としては組織に必要な人間です。ですがマネジメント資質となると、少し違うかもしれません。会社の理念と専門職の仕事の理念が合えばいいのですが、そうでないなら、高い技術を持っていても活かせないと言うことになります。
3人目の男は最もマネジメント資質があるとドラッガーは指摘しています。企業で働く社員は共有の目的に向かっていなければならず、それを指し示すのがマネージャーの役目だと言っています。
この出来事から学ぶ
1つ目は、イソップ寓話という権威のパンチ力です笑。
権威ある書籍・人の話は信じてしまうという人間の本能です。マネジメントの際にこれを使わない手はないでしょう。私の意見ではなく、一般的な意見や権威筋の意見にした方が受け入れられやすいという力を利用しましょう。
2つ目は、出来すぎた良いストーリーはちょっと洗脳っぽくなる。
ドラッガーは第3の男の働き方がいいとは全く言っていません。誰がマネジメント能力があるかという話です。
一方、偽物のイソップ寓話は、私には「みんな!3人目の男って素晴らしいだろ!みんなで三人目の男を目指すのだ!おー!!」と言う押し付けのような意図を感じました。
お話自体は嘘でも、とっても分かりやすくてとてもいいと思うんですよ。でも10年後まで用意するなんてねぇ、やりすぎです、
3つ目、企業に求められる人材はこれだ!
企業に求められる人材は3人目の人材ということです。
ここには異論はありません。3人目の男の考え方をしている人ほど、不満が少ないような気がします。それは、自分で大義名分を設定し、自分の責任で行動しているからだと思います。
最後に
大学生向けにモチベーションの話をしようと思って、そういえばと思い出したのが、3人のレンガ職人の話でした。
テキストに落とすために調べたところ、寓話の寓話じゃないですか!
「「イソップのフィクション」のフィクション」みたいな。入れ子やん笑
今まで、こうやって騙されてきたんだな〜と思いました。お見事でした!!
では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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